アンバサダー会議レポート

ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017の広報大使パラトリ・アンバサダーに就任したのは、上田昂輝さん、久保田裕貴さん、友野光浩さん、三宅まりさんの4名。ファシリテーターにライラ・カセムさんをお迎えして、これまで3回のアンバサダー会議を開催しました。
会議ではアンバサダーのみなさんが、障害のある当事者としてアクセシビリティについて意見を出しあいながら、パラトリエンナーレの情報をどのように発信するかを考えてきました。また10月7~9日に開催される「不思議の森の大夜会」の会場までの様々なルートについて調査し、障害のある方もない方も、それぞれの目的や楽しみ方に応じた行き方を選べるように、ルート案内を作る方法を練ってきました。アンバサダーによるパラトリ会場までのルート案内「Route to Wonder Forest(不思議の森への道案内)」(仮タイトル)は、目的に応じた4つのルートを当サイトにアップする予定ですので、ぜひご覧ください。
それでは、アンバサダーのみなさんをご紹介します。

 

アンバサダー会議レポート
photo: Hajime Kato

 

上田昂輝さん
普段は美大生としてアートやデザインを学び、「コミュニケーション」を題材にした作品制作に取り組んでいます。そんな私がパラトリにアンバサダーとして参加したのは、「sense of oneness とけあうところ」という今回のテーマに共感したからです。
私は4歳の頃から耳に障害を持っていますが、それは決してマイナスではなく、ふつうの人とは違う視点でアイデアを考え、作品というカタチにして伝える強みがあります。きっと私だけでなく、そのような人たちの想像・創造のエネルギーが集まって、パラトリが作り上げられています。その「不思議の森」に一歩足を踏み入れると、世界が違って見えるかもしれません。障害の有無を越え、様々な個性が「とけあうところ」に、ぜひ遊びに来てくださいね!

 

久保田裕貴さん
「障害のある方と各分野のプロが、協働する機会」に興味を持ち、アンバサダーとして参加しました。
多様な人々と出会え、今までにない発想や思考を学んでいます。
この出会いをきっかけに”誰もが居場所と役割を実感出来る”社会と向き合っていきたいと思います。
また、目に見えない障害を持った立場からも、社会に伝えるコミュニケーション法を考えています。
パラトリエンナーレに関わる中で、社会へ発信するヒントをつかめればと思います。

 

友野光浩さん
ファッションや音楽、映像、デザイン、アートが好き・・・。
人と人との架け橋となるコミュニケーションを軸とする仕事について、あっという間に10年が過ぎました。
国家的な現代アートの祭典の広報業務に約10年携わった経験から、「現代アートは難しい」との声を聞くことも多くあります。
仕事を離れ、アンバサダーとして、できるだけ多様な人に、どう伝えられるか考えたいと思い、アンバサダーに就任しました。

 

三宅まりさん
チェアウォーカーとして、いろいろな場面でバリアとなっている事象や、バリアフリーでも危険な場所に遭遇した経験から、障害の有無に関わらず誰でも安心して生活できる環境を創っていきたいと思い、アンバサダーに就任しました。
自分で車を運転して、車好きな仲間と色々な所へ行くことや、電車で面白そうな所へ行き、街歩きをしながら写真を撮ることが好きです。アンバサダー会議では車や車いす利用者の会場までのルートを主に調べたり、動画や画像での情報発信の方法を提案していきます。

 

アンバサダーのみなさんは10月7〜9日に、会場の象の鼻パークで来場者のみなさんの写真を撮ったり、ステージの様子などの情報発信をしていきます。皆さんもぜひ参加してくださいね。